喜作

「バリッ」とおいしい

機械ではかたさがきんとうにできないけれど、喜作は手焼きなので、かたく焼き上がります。ふだん食べるスーパーのおせんべいは軽くかじるとすぐパリッとわれるけれど、喜作で食べたできたてのおせんべいは、バリッとかたくておいしかったです。

創業当時は、おかし全般を売っていましたが、40年前に、おせんべい専門になったそうです。

 

お客様に喜んでもらいたい

お店のモットーは、「喜んでもらえれば、一番!」と、言っています。おせんべいは、焼く温度はもちろん、しょうゆまでこだわっていて、しょうゆは国内のしょうゆをブレンドしているそうです。そんな、こだわりのしょうゆを使っているせんべいの中で、「わざとこわし」というせんべいが大人気です。「わざとこわし」とは、せんべいをわざとわって、せんべいの中まで、味をつけているせんべいのことです。その「わざとこわし」というのは、喜作がはじめたそうです。

ちなみに、店長の千島さんに、中でもどのせんべいが好きですかと聞いたら、「しょうゆのかたやきせんべいが好き」と答えてくれました。千島さんは、味がこいのとか、こげめが好きなんだそうです。でも、千島さんは、決して、そのかたやきせんべいをすすめないそうです。なぜなら、人に自分の好きな物をおしつけたくないからと言っていました。それを聞いて、お店におせんべいが100種類近くある理由がわかりました。それは、色々な好みをもつお客さんに味わってほしいからだったんです。はじめに、お店のモットーはなんですかと聞いたとき、喜んでもらえれば一番といっていたのは、この100種類にこめられていたんだなと思いました。

また、最近はお客さんのていあんで、アイスのどらやきや、わらびもちも、つくり始めたそうです。なので、この店にきたときは、ぜひ選ぶよろこびを味わってみて下さい。

 

取材/珠妃・彬智・ここ音・健人・創冴・惺那

文/ここ音 イラスト/珠妃・彬智・ここ音

 

本手焼せんべい 喜作

文京区関口1-7-2

☎03-3268-1121

営業時間 9時半〜19時

定休日 日曜日・祝日