東大農学部 石井先生のコラム

幸せな人生を過ごそう

文京区には、大学3年時に駒場から弥生に移って以来、39年以上お世話になっています。
【日々を生き生きと過ごす】、これができていれば、その人の人生も幸せなものとなっていくことでしょう。では、どうすれば日々を生き生きと過ごせるのでしょうか。
それには、モチベーション(物事を行う時の、自分の心のありよう)をコントロールする術を身につけ、日々実践することが大事だろうと考えています。
モチベーションには5段階あります。
1 厭々感
2 義務感
3 不安感
4 使命感
5 ワクワク感、です。

この5段階の中で、ワクワク感を持って物事にあたることが大事です。ワクワク感で物事を為せば、どんなことでも楽しくなってきます。そして、楽しく行えれば、うまくいく可能性もどんどん高まってきて、次のこともまたワクワク感をもって対処することができるようになることでしょう。ただし、いきなりワクワク感を持つのは難しいので、まずは、使命感を持つように心掛け、丁寧に物事を続けていくことが大事です。『この物事を行うのは自分だ!』という強い気持ちをいつでも持つようにすれば、つまり、使命感を自分自身の中に植え付けていくようにすれば、いつの間にか、ワクワク感にまで高まって、日々を生き生きと過ごせるようになってきます。
一方で、不安感で物事を続けるのは、ちょっと危険です。不安感の先には、どこまでも不安感が続いてしまうからです。(私自身、不安感を原動力に勉強をしていた時期がありましたが、とても辛かったことを覚えています。)
さて、若い皆さんの眼の前には、未来が大きく広がっています。皆さんが進もうとするその先には、暫くは、道が在るかもしれませんが、それもいずれ無くなります。そして、道が無くなったとしても、誰も何もしてくれません。皆さんが、自分で道を切り拓かなければならないのです。さぁ、どうします??
いつでも、丁寧に考えましょう。でも考えすぎないことです。そして、本気で行動しましょう。本気となるためには、ワクワク感や使命感を持つようにすると良いでしょう。本気で行動していると、別の視点から物事が見えて、思いもつかなかったような良い考えが浮かぶこともありますし、誰かから何かが返ってくることもあります。そうしたらまた丁寧に考え、また本気で行動しましょう。
皆さんが努力した結果、道が出来上がればとても素晴らしいことですが、そうでなくてもきっと確かな何かを、皆さんは掴んでいることと思います。皆さんが本気で行動し、日々を生き生きと過ごして、『これは、自分で掴み取ったものなのだ!』という確かな記憶を積み重ねていくこと、そうした一つ一つの過程が、皆さんの人生を豊かに彩ってくれる構成要素だろうと、私は思っています。
どうぞ皆さん、本気でワクワク感を持って、人生を歩んでいってください。

 

東京大学農学部
石井正治(いしいまさはる) 教授
昭和34年東京生まれ。東大理科Ⅱ類農学部を卒業。現在は応用微生物学研究室で教授。お子さんは都内公立小中高に通い、それぞれの学校でPTA会長を務める。現在は、江戸川区教育委員を兼務。

 

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