製薬会社の社員さんと理科じっけんをしてきました「大洋製薬株式会社」
江戸時代の中頃に、幕府がつくった無料の医療施設「小石川養生所」が、今の小石川植物園にありました。そして、その養生所は東大に払い下げられ、東大医学部の発展と共に文京区は医療関連産業が盛りあがっていきました。
戦後も医療産業は、この地でさらに成長し、日本の経済を発展させていきます。その中の一社がこの「大洋製薬株式会社」です。時代に合わせた商品開発とCSRの取り組み「理科じっけん」を取材・体験してきました。(カラフル)
時代に合わせたお仕事
100種類以上の薬をあつかっている大洋製薬の社長本間靖明さんにお話をうかがいました。
創業当時は水洗トイレではなかったので、いやな臭いを消すための消臭剤を作っていたそうです。しかし、今は水洗トイレが開発されたので、けがのための薬などを作り始めました。その中でもきず薬は50年間売っていて、とても売れているそうです。
商品ができるまで
きず薬などの商品が商品化されるまでには、容器の会社やスプレーの会社など、色々な会社に協力してもらっているそうです。そして、厚生労働省とやりとりをしながら、許可が出て初めて商品化ができるそうです。それまでにかかる時間は、なんと!早くて3年、長くて5年かかるそうです。最近は、マヌカハニーというめずらしい材料を使ったリップクリームを販売しているそうです。これは、ニュージーランドのマオリ族から提供してもらっている、希少価値の高い天然のマヌカハニーを使用したリップクリームです。私も取材に行った時におみやげとしてもらったので、使おうと思います。
大事にしていること
大洋製薬が大事にしている言葉は、「社員はお城の石がきに丸や四角や三角などがあるように、それぞれ個性がある。全部同じ形だったら崩れてしまって成り立たない。会社は個性の異なる社員の集合体。社員の力が会社を強くする。会社が日本を強くする。」という言葉だそうです。いい言葉だなと思いました。
大洋製薬は、「新しい分野の技術をもって社会に貢献し、それを次の世代につなげられるような会社にする」ことを目標としているそうです。そして、社長は理科じっけんを通して次の世代につなげています。
ワークショップ「理科じっけん教室」炭酸ガスロケットを作ろう
大洋製薬では、理科離れしていく子ども達に化学の面白さを知ってもらうため、「理科じっけん教室」を行っています。私たちも、「炭酸ガスロケットを作ろう」という実験をやりました。はじめに何が起こるかドキドキ楽しみにしたけど、20秒くらいたっても何も起こらず、がっかりしていたところで、ポンッと5mくらいロケットがはね上がってびっくりしました。面白かったです。
実験をやる前はあまり化学に興味はなかったけれど、実験をした後は、化学って面白いんだなと興味を持ちました。
取材/理智・惺那・美尋・ここ音・健人
文・イラスト/ここ音
【大洋製薬株式会社】
文京区本郷3-14-16
☎03 3818 4328
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