MITAMIYO GOURMET No.02~万定フルーツパーラー~
今はシャッターの閉まる元青果店では、東大病院のお見舞いに果物を買う人がたくさんいました。それなら!と、隣にあった喫茶店を繋げて出来たのが万定フルーツパーラーでした。「好きだからこそ続けられる」と語る店主の外川さんは、2週間分のカレーの仕込みに2時間かけます。まさに力仕事です。お茶目で素敵な笑顔の外川さんが話す、店への想いをレポートします。(カラフル)
なぜ、“フルーツパーラー”?
フルーツパーラーといえばフルーツを売っていそうな気がするけれど、そこにフルーツはありません。ここにはカレーがあり生のフルーツはいっさいありません。でもフルーツをしぼった天然のジュースがあります。では、名前の由来はなんだろうか。答えは、大正時代にフルーツパーラーというお店が流行ったからだそうです。
昔、おかみさんのご主人のお父さんが果物屋をしていて、隣接する喫茶店を合わせて、万定フルーツパーラーというお店にしたそうです。
創立はなんと大正3年
歴史が感じられる店内では、昭和9年から使われているレジスターが今も現役です。このお店の中で一番古い物は何ですかと聞いたところ、お店の建物が一番古いとの答えが返ってきました。レジも窓も昔の物で、すごくめずらしい物です。窓は模様がはいっていて、きれいです。今の窓には、模様は入っていません。
味が変わらないよう努力のカレー
フルーツではなく、このお店にある一番の人気メニューはカレーです。ここのカレーの味は変わっていて、今まで食べたことがない味でした。昔ながらの味がしてものすごくおいしかったです。
ひとときでも幸せな時を
店主の外川喜美恵さんは「今までの伝統を守り、お客さんを幸せにしたい」と話していました。レトロな大正ロマンを味わいにぜひ立ち寄ってみてください。
取材/鷹之介・彬智・理智・美尋
文/美尋・鷹之介 イラスト/美尋
【万定フルーツパーラー】
文京区本郷6-17-1
☎03 3812 2591
営業時間:11時~15時
定休日:不定休
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