世界で人気の日本の文化
「ちはやふる〜」「バシッビシッ」
ここは、文京区大塚の、かるた記念大塚会館。「ドラマ・ちはやふる」のロケ地だ。建物全体に、歌人の歌を詠む声がひびきわたる。競技かるたで有名な東京東会の会長で永世名人の松川さんによると、歌を詠む前に、序歌という歌を歌うらしい。
松川さんは今まで、アメリカ・カナダ・フランス・イギリス・タイなど世界各国で、和歌を理解して百人一首の競技かるたを行なっている人たちと交流をしている。
百人一首の競技かるたでつかわれているのは、1200年程前にはすでに出来ていて、800年程前に京都府・小倉山という所で、藤原定家という人によって百首選ばれた『小倉百人一首』のことだ。そもそもかるたは、ポルトガルから伝わってきている。当時日本は、ポルトガルと貿易をしていたため、火なわじゅうと同じで、かるたもその時に伝わってきている。そこでぼくは思った。「ポルトガルがなかったら…今頃百人一首はただの歌になっていたかも。」
でも、今の日本には、百人一首競技かるたの永世名人が4人、永世クイーンが3人もいる。しかも日本だけではなく、アメリカ・タイ・カナダ・フランス・イギリス……そこまで、百人一首は伝わっている。
1200年程前、歌ができ、800年程前に藤原定家によって百首選ばれ、120年程前に、ポルトガルからかるたが伝わり、100年前に、競技かるたができた。そして今…外国にまで、小倉百人一首…つまり、『競技かるた』が伝わっている。永世名人の松川さんのこれからの目標は、かるたをもっともっと世界に広めること。
かるたを人と楽しむ…いいことだなぁ…。
取材/秀太・創冴・斗貴和・珠妃 文/創冴 イラスト/珠妃
【東京東会】
練習日/火・金の18:00~21:00
【練習場所:文京区立かるた記念大塚会館】
文京区大塚 4-13-4
☎ 03-3945-0533
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