文京区在住人 稲富さんのコラム

 

ネット時代に生きる −賢い利用者になろう−

 

人類の知恵と知識がいっぱいつまっているのがインターネットの世界です。これをうまく使わない手はありませんね。

普段ネットをどのように使っていますか?あまり意識していないかもしれません。ゲームをしたり友達とチャットをしたり。勉強でわからないこと、単語を調べる時にも使っているでしょう。芸能人のニュースも見ますか?

ネットは使いかたが上手になればなるほどその力をたくさん利用できるようになります。サラブレッドの名馬がそばにいても、ただしがみついているだけで制御できなければ宝の持ち腐れですね。振り落とされて怪我をしてしまうのがオチです。体を鍛えて馬を乗りこなす技を身につけることで初めて名馬も真価を発揮できるのです。ネットも同じことです。

時々「ネットの情報は信用できない」とか「嘘が多い」ということを聞いたことがあるかもしれません。昨年のアメリカ大統領選挙でも「偽(フェイク)の情報」によって選挙結果が左右されたかもしれないと言われています。

結論的に言えばネットの世界は人の世の中そのものとあまり変わらないのです。そういうものなのです。

世界の人口は約70億人。その半分の人がネットを利用しているのですから色々な人がいます。あまり結果を考えずに単に面白そうだからと確認もせず噂を右から左へ流したり、悪用したり、一儲けしようと考える人がいて当然なのです。

皆さんのスマホはそうした「良いことも悪いことも」、「本当のことも、本当のように見えることも」飛び交う世界に皆さんを導く扉なのです。ネットを利用するにはその扉を開いて飛び込んで行かなければなりません。ではどうしたら怪我をせず上手く使いこなせるようになるのでしょう。

簡単なことです。「なーんだ」と思われるかもしれませんが、しっかりと勉強することです。勉強してたくさんの飛び交う情報の中から「本物の気配を感じ取り見極める力」をつけることです。それしか方法はありません。

勉強は学校や机の前ばかりではありません。初めての場所へ行って実物と体全体を使って向き合うことも大切なことです。ネットの写真や動画はそのすべてではなかったことにすぐ気がつきます。ご近所でも、世界のどこかでも、出かけて色々な人とお話をするのも勉強です。初対面の人とどのように話を始めたら上手くいくのか、喧嘩しないで済むのか。地理や歴史を知っていればもっと良くわかるでしょう。日本語ばかりでなく他の言語で読み書きができて、図や数字を検証できると本当のことにもう一歩近づくことができるようになります。仕組みがわかればスマホの情報が「必ずしも正しいとは限らない」ことにも気がつくでしょう。

はるか遠くの人々でもその人が何を考え何が好きで何があまり好きでないかがまるで近所でおきているかのように感じることができるのもネットの力です。

争いのきっかけになりかねない悪口を投げ込んではいけません。地球に住む人がみんな気をつければ争いごとも少なくなるでしょう。

ネットはこれからも、もっと速く、身近で使いやすいものになっていくことはまちがいのないことです。皆さんがずっと上手く利用して行くには勉強を続けて常にネットの一歩先へ行くこと。それが大切なのです。

 

茗荷谷界隈プロジェクト代表  稲富 滋

明照幼稚園(小石川4丁目)卒 早稲田大学政治経済学部卒 日本IBM入社(2012年退職) 企業ウェブ・グランプリ事務局長(2007〜2012年) 広島大学客員教授(2011〜2015年) フランス磁器製品輸入販売会社代表取締役  Web担当者フォーラム インタビュアー兼ライター

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